個人事業主と法人のメリット・デメリット
独立・開業するには、個人事業主と法人の2つの形態があります。
個人事業主は手続きが簡単ですが、節税等のメリットが少ないのに対し、法人は手続きが複雑ですが、 節税や信用面でのメリットが大きいです。
個人
事業主
法人
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個人事業主のメリット
メリット2.
取り掛かりやすい
個人事業主は、事業内容は自由に変更することがで、社会保険への加入義務はありません。
メリット3.
確定申告は自分でも対応可能
税務関係は、個人事業主は1年に1度、1年間の事業の収支を計算し、所得税額を申告する「確定申告」が必要になります。確定申告に必要な書類の作成は、会計ソフトを利用して自分で行うこともできます。
個人事業主のデメリット
デメリット1.節税メリットがあまりない
個人事業主のデメリットは、赤字の繰越が3年までしか出来ず、法人に比べると節税メリットがあまりないことです。個人事業主の確定申告には、白色申告と青色申告があり、青色申告は控除額があり、 節税メリットがありますが、複式簿記の形での記帳が必要なため複雑になります。白色申告は単式簿記で記帳が簡単ですが、控除額はありません。
デメリット2.信用面が劣る
信用面で法人より劣る点があげられます。個人事業主とは取引を行わない企業もあるでしょう。事業内容やサービス内容にもよりますので、よく考えて個人事業主か法人かを決めましょう。
法人のメリット
メリット1.税制面で有利
●個人事業は所得税
累進課税が適用。所得が増える程に税率が高くなります。
●法人は法人税
比例税率(固定税率)が適用。所得が増える程 税率が高くなるということはありません。
年間の所得が500万円を超える場合は、法人化したほうが有利になります。また、法人の場合、経費の対象が増えます。自宅兼事務所や自動車、退職金、生命保険など、全額or一部が経費として認められます。節税対策に利用できます。
メリット2.信用度が高い
個人に比べて信用度が圧倒的に高いことがメリットとしてあげられます。
個人のスキルや実績に左右されますが、法人に安心感があるのは確かです。信頼性が高いことで、取引先が広がったり、 スタッフ等を採用する際に優秀な人材を採用しやすかったりします。
メリット3.融資がうけやすい
個人に比べて法人は、銀行等の金融機関からの融資を受けられる確率が高くなります。もちろん事前準備をしっかりする必要はありますが、法人の方が融資の可能性は広いです。
法人を対象とした補助金・助成金の制度も多くあり、利用できるチャンスの幅が広がります。
法人のデメリット
デメリット1.
費用と手間がかかる
事業を開始するのに登記が必要なため、費用と手間がかかります。
株式会社を設立する際の費用は約20万円、合同会社を設立する際の費用は約10万円になります。
デメリット2.
資本金が必要
資本金は会社の信用度に関わってきます(1円以上であれば自由に決定可)。資本金の金額によって融資を受けられる金額が変わることもあり、 税額も変わります。少なくとも100万円程度は準備しておくことが望ましいです。
デメリット3.
売上なしでも税金納付
毎年税務申告を行う際は、たとえ売上がなくても赤字であっても、法人住民税の均等割を支払わなければなりません。毎年7万円支払う必要があります。
デメリット4.
社会保険への加入義務
健康保険と厚生年金保険への加入が義務づけられています。従業員が増える程、会社の負担は増えます。
従業員がいない会社の場合、社会保険への加入を見送っていたケースがありますが、年々厳しくなり加入せざるをえない状況になっています。